証拠金とレバレッジの関係

証拠金とレバレッジの関係は？

証拠金を利用して、レバレッジをかけることができます。

レバレッジとは、証拠金口座を使用する際に利用できる「取引力」の増加のことです。

レバレッジを利用すると、取引口座の資金量よりも大きなポジションを取引することができます。

レバレッジは比率で表されます。

レバレッジとは、お客様が実際に持っている資金量と取引できる資金量の比率のことです。

例えば、証拠金なしでUSD/JPYの「1標準ロット」を取引しようとすると、口座に100,000ドルが必要です。

しかし、必要証拠金がわずか1％であれば、口座に1,000ドルを預けるだけで済みます。

この取引で提供されるレバレッジは、100:1になります。

以下は、証拠金要件に応じたレバレッジ比率の例です。

Currency Pair 通貨ペア	必要証拠金	Leverage Ratio
EUR/USD	2%	50:1
GBP/USD	5%	20:1
USD/JPY	4%	25:1
EUR/AUD	3%	33:1

レバレッジの計算方法は以下の通りです：

例えば、必要証拠金が2％の場合、レバレッジの計算方法は以下の通りです：

レバレッジは50で、比率で表すと50:1となります。

レバレッジ比率に基づく証拠金所要額の計算方法は以下の通りです：

例えば、レバレッジの比率が100：1の場合、必要証拠金の計算方法は以下の通りです：

必要証拠金は0.01または1％です。

ご覧のように、レバレッジは証拠金と逆の関係にあります。

「トレーダーがポジションを持つとき、そのポジションの価値の何分の一かを「誠実に」差し入れることが要求されます。この場合、トレーダーは「レバレッジをかけてください」と言われます。

この「端数」の部分をパーセントで表したものが「証拠金要求額」と呼ばれるものです。例えば、2％です。

実際に張る必要のある金額は「必要証拠金」と呼ばれます。

例えば、100,000ドルのポジションサイズの2％は、2,000ドルとなります。

この2,000ドルが、この特定のポジションを建てるための必要証拠金となります。

10万ドルのポジションを2,000ドルで取引できるため、レバレッジ比率は50：1となります。

外国為替証拠金取引と証券取引証拠金取引

外国為替証拠金と証券証拠金は、全く異なるものです。その違いを理解することが重要です。

証券の世界では、証拠金とは、株式、債券、ETFを購入して所有するために、一部頭金として借りるお金で、通常は購入価格の50％までとされています。

この行為は、しばしば「信用買い」と呼ばれます。

つまり、信用取引で株を取引している場合、証券会社からお金を借りて株を購入していることになります。基本的には、証券会社からの借り入れです。

外国為替市場では、証拠金とは、ポジションを建てる際に取引プラットフォームに入金し、手元に置いておかなければならない金額のことです。

証拠金は頭金ではなく、原通貨ペアを所有するわけでもありません。

証拠金は、各当事者（買い手と売り手）が契約の義務を果たせるようにするために使用される誠実な預金または担保と見なすことができます。

株式取引の証拠金とは異なり、外国為替取引の証拠金は借りたお金ではありません。

FX取引では、実際に売買されるものはなく、売買の合意（契約）のみが交わされるため、借り入れは必要ありません。

証拠金」という言葉は、複数の金融市場で使われています。しかし、証券取引とFX取引では、証拠金の使い方に違いがあります。この違いを理解することは、FXを行う上で欠かせません。